発売後2年連続で新車販売第1位を獲得したホンダヴェゼル。
小型クロスオーバーSUVをリードするホンダヴェゼルですが、
2018年2月にマイナーチェンジを遂げました。
新型も含めてホンダヴェゼルの不具合情報はあるのでしょうか。
今回は、リコール情報やその対応状況についても見てみましょう。
ホンダヴェゼルの不具合報告はどんな感じ?
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ホンダヴェセルの不具合情報は、残念ながらあがっています。
ヴェゼルは、日本では最初にフィットに採用された自動変速機「DCT」(デュアルクラッチトランスミッション※)の
制御に関する問題でヴェゼルに不具合が発生しているようです。
※「DCT」(デュアルクラッチトランスミッション)は、手動変速機(マニュアルトランスミッション、MT)と
同じ並行軸歯車とクラッチを2系統持っている変速機です。
片方が奇数段を、もう片方が偶数団を担当し、それらを相互に繋ぎ変えながら変速するシステムになっています。
ただし、マニュアルトランスミッションと同じシステムとは言え、クラッチ操作と変速操作は、
コンピューター制御により自動的に行われるため、操作は通常のオートマチックトランスミッションと同じです。
https://clicccar.com
DCTを原因とする具体的な不具合としては、1速にギアが入りづらい、急にギアが入ってしまうなどの
発進時のトラブルや、坂道で下がっていってしまうなどのトラブルが発生しています。
また、ヴェゼルでは、DCTの仕様により、ギアを下げる際のタイミングに空きがあることが判明しています。
ギアがかかりにくかったり、ギアが噛みにくいという症状も同様に発生しているようです。
DCT制御不具合に関する問題はヴェゼルで多く発生しています。
少しでも不具合を感じたらディーラーか修理業者に見てもらいましょう。
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また、最近の不具合情報を見てみても、
・一般道路を走行中、突然ガタガタと異音がして、少し走行したら警告灯が点灯した
・低速走行中警告音が鳴りトランクが開いた。トランクを閉め、運転席に戻り発進しようとしたら、
再び警告音が鳴り、同時にトランクが開いた
・DCTの不良により、走行中に突然エンジンがガクガクと振動し、そのまま動かなくなった
・首都高走行中にアクセルペダルを踏み込んでもスピードが上がらずに、どんどんスピードが落ちたため、
ハザードランプを点灯し、惰性で路肩駐車帯に停めた
・一定速度になる際にギアが繋がっていないような振動が出る。速度が60~70kmに達すると必ず車体が
震え続け、ハンドルも振動する
・エンジン発進時、変速時にミッションから異音、変速ショックが発生する。スポーツシフトモードで減速時、
変速飛びが発生し急ブレーキ状態になった。モータアシスト加速が低下し、燃費も低下した
・ミッション高音警告灯が点灯し、ディーラーに向かっている最中に走行不良になった
…などというような不具合情報が報告されています。
ホンダヴェゼルのリコールの情報を知りたい!
次に、ヴェゼルのリコール情報を見てみましょう。
もっとも最近のリコールは2017(平成28)年10月に届け出られた案件があります。
内容は、「ドアミラーのミラースイッチ内部の稼働接点の表面処理が不適切なため、
当該スイッチ操作時に稼働接点が摩耗し、摩耗粉が生じることがある」というものです。
このため、「摩耗粉が生じたままの状態で使用を続けると、摩耗粉が堆積して酸化し、
接触抵抗が増大することで、走行中または停車中にドアミラーが格納するおそれ」があるというものでした。
ドアミラースイッチを対策品と交換する改善措置を行うことで対応されています。
このリコールはオデッセイなど5車種とともにヴェゼルも対象となっていますが、製造年月日が、
平成25年12月9日~27年4月16日製造の47,400台をはじめ、
平成27年4月17日~28年2月13日製造の22,836台の
合計70,236台が対象となっています。
またその前、2017(平成28)年4月には、「昇降圧充放電コンバーター」を原因とする
リコールが届けられています。内容としては、
「キャパシター電源を使用しているアイドリングストップシステムにおいて、キャパシターの充放電
電圧を制御する昇降圧充放電コンバーター内部の過電流保護が不十分で、アイドリングストップから
再始動時に生じた過電流がこのコンバーターに流れ、内部素子が損傷、そのままで使用すると
素子が発熱、素子周辺の樹脂材が炭化しても電流が流れ続け、発煙・発熱し、最悪火災となる場合」が
あるとのことです。
このリコールはフィットとともにヴェゼルも対象となっていますが、製造年月日が、
平成25年12月10日~27年3月31日製造の22,541台をはじめ、
平成27年4月17日~28年2月13日製造の18,053台、
型式違いで、同じく平成25年12月12日~27年3月30日製造の3,302台、
平成27年4月17日~28年2月12日製造の1,777台の合計45,673台が対象となっています。
このリコール事案についても、昇降圧充放電コンバーターを対策品と交換するということです。
それ以前では、マイナーチェンジ以前となりますが、2014(平成26)年2月にはエンジン制御ユニット、
7月には原動機(エンジンコンピューター)のそれぞれ不具合を原因として、リコールの対象となっています。
ホンダヴェゼルの不具合とリコール対応状況まとめ
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以上のように不具合情報、リコール情報を見てきました。
直近で大きなリコール情報は出ていませんが、もし出た場合はかならず修理・交換など対応してもらえます。
慌てず冷静に対応しましょう。
なお、リコール対象になっていた場合は「新車で購入した場合」「中古車で購入した場合」で
採るべき方法が分かれます。
新車で購入した場合は、本田技研本社または、販売店からヴェゼルリコール情報とお詫びの文章が
送付されています。リコール実施可能日を確認の上、早いうちにディーラー等ホンダ正規店に持参し
回収・修理を依頼します。
ヴェゼルのリコール点検が完了した際は、運転席の後部にステッカーが貼られます。
ヴェゼルのリコールの確認はこれで可能になります。
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中古車で購入した場合には、ディーラーに確認するとともに「保証期間内であるかどうか」を
確認しましょう。もし、保障期間外であった場合は、高額な修理を自身でする必要があります。
その際は、あきらめずに、できる限り安く治してもらえる業者を探すことが大切ですね。
今回は、ヴェゼルの不具合・リコール情報をまとめてみました。
不具合情報を見てみても、エンジンなどの駆動系の不具合が多いようでした。
また、急に警告ランプが点灯してしまったり、トランクが空いてしまったりなど、
一見直接運転に関係なさそうなものであっても、
安全運転のために速やかに販売店などに点検に行くことが必要です。
以前のリコール案件で見られたようにDCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、
非常にリコールの多発した部品でした。このあたりの不具合が起こったようなら事故のないよう、
早期にディーラーなどに持っていき点検を受けましょう。
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このように、一時期はリコール案件が非常に多発したようですが、
マイナーチェンジ以降の新型では、現在のところリコール案件は発生していないようです。
マイナーチェンジではどの車種にもホンダセンシングを装備するなど安全対策が一段と進みました。
安全装備と共に今までのリコール等の不具合に対する改善が進んでいるのではないでしょうか。
ホンダヴェゼルの不具合やリコールについてはこちらでも紹介しています。
アイキャッチ画像引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/design/